車椅子の主な種類と写真
@手動式自走型(しゅどうしきじそうがた):座っているかたがご自身でも手で車輪(大車輪、後輪)を回すことができ、後ろから介助者が押すこともできます。病院などでよく見かける一般的な車椅子です。畳んで背もたれも倒すと大抵の車のトランクに入ります。重さは一般的なものでしたら約15s程度です。
手動式自走型の例 カワムラサイクル KA102SB 紺チェック 写真右は畳んで背もたれを倒した状態
手動式自走型の例 ミキ MPN43JD 写真右は畳んで背もたれを倒した状態
A手動式介助型(しゅどうしきかいじょがた):車輪(大車輪、後輪)が直径40p程度と小さく、座っているかたはご自身では車輪を回すことはできず、後ろから介助者が押すだけのものです。自走型に比べて軽量、コンパクトで取り回しが容易です。畳んで背もたれを倒すと大抵の車のトランクに入ります。重さは一般的なものでしたら約11s程度です。ご家族やグループでの旅行では介助型がよく使われています。
手動式介助型の例 ミキ MPCN46JD 写真右は畳んで背もたれを倒した状態
B旅行用:旅行用に限定した車椅子ではありませんが、軽量、コンパクトで使いやすく、しかも故障や破損の心配が少ない車椅子を旅行にお勧めしています。手動式自走型、手動式介助型どちらもありますが、旅行先での自走は大変なことがあるため、介助者がいらっしゃるご家族やグループでの旅行では手動式介助型がよく使われています。
手動式介助型では最近はカワムラサイクルのAYL16とミキのMPCN46JDをよく使っていただいています。弊社では旅行先でのパンクトラブル防止のため、AYL16やMPCN46JD
のタイヤ(大車輪、後輪)を空気の補充が必要なく、パンクの心配がないノーパンクタイヤ(ソフトタイヤやハイポリマータイヤ)に変更しています(一部を除く)。AYL16はコンパクトなため小柄なかたに、MPCN46JDはややゆとりのある車椅子を求めるかたや、大柄なかたにお勧めしています。
旅行専用として簡易車椅子も販売されていますが、使いにくく危険なため弊社では用意していません。
手動式介助型(カワムラサイクル AYL16) 写真右は折りたたみ時
C子供用:座面の幅が25〜35p程度と、大人用(一般的には38〜42p)よりも小さくなっています。体格に合わせるため、いろいろなサイズ、仕様があります。
子供用車椅子の例 カワムラサイクル KAC-NB
D特大サイズ:座面の幅が45pや48pなどと大きくなっています(耐荷重100s、130s)。耐荷重130s以上の超特大サイズもあります。
特大サイズ車椅子の例 ミキ KJP-2M 座幅45p 耐荷重130s
E脚部エレベーティング付:足を左右別々に上げておける機能が付いた車椅子です。ギプスで太ももから足首まで固定されていて曲げられない、座っても下に降ろせないといった時に使用するものです。
Fリクライニング:座面はそのままで、背もたれが倒れる車椅子です。ほぼ水平近くまで倒れ、足も水平近くまで上げられ、簡易ストレッチャー(寝台)としても使えるもの(フルリクライニング)、倒れる角度はさほどではないものの、座っているかたの体がズレにくいものがあります。
フルリクライニング車椅子の例(カワムラサイクル RR53-NB)写真右はもっとも倒した状態
Gティルティング:座面と背もたれの角度を維持したまま、座面と背もたれが一緒に倒れる車椅子です。座っているかたの体がズレにくい車椅子です。
ティルト&リクライニング車椅子の例(カワムラサイクル KXL16)
H簡易電動:手動式の車椅子に電動ユニット(バッテリー、モーター、コントローラなど)を付けたものです。ジョイスティックと呼ばれるレバーを操作するだけで動きます。重量はバッテリーを含めて30s近くありますが、ある程度折りたたみができます。操作方法を理解していないと動かなかったり、思わぬ動きをして危険なことがあります。手動式車椅子に慣れていて、簡易電動車椅子の操作に慣れるために安全なところで事前に十分な練習ができるかた、もしくは電動車椅子・簡易電動車椅子を使い慣れているかたにのみお使いいただいてます。使用者の体重は75s以下となります。
簡易電動車椅子の例(電動ユニット ヤマハJWX-1)
Iモジュール:使うかたに合わせて部品の交換や調整が可能な車椅子です。